アルミ缶は、日常生活でよく使われる缶ジュースや缶ビールなどの容器です。アルミ缶は、軽くて丈夫で、何度もリサイクルできる素材です。
しかし、アルミ缶を捨てるときには、どのように処分すればいいのでしょうか?また、アルミ缶は買取に出すことができるのでしょうか?
この記事では、アルミ缶のリサイクルのメリットや、処分方法の種類と特徴、買取価格の相場と変動要因、買取方法の選び方と注意点など、アルミ缶買取に関するすべての情報をお伝えします。
アルミ缶の処分に困っている方や、アルミ缶をお金に換えたい方は、ぜひ参考にしてください。
記事後半には、記事執筆者の僕自身が金属リサイクル業者に1年分のアルミ缶を持ち込んで買取してもらった結果も共有しておりますので、ぜひ最後まで記事を読んでみてくださいね!
1. アルミ缶のリサイクルのメリットとは
アルミ缶は、リサイクルに適した素材です。アルミ缶のリサイクルには、以下のようなメリットがあります。
1.1. 環境にやさしい
アルミ缶は、原料のボーキサイトから作られますが、ボーキサイトの採掘には大量のエネルギーと土地が必要です。また、ボーキサイトは地球上に限られた量しか存在しません。
そのため、アルミ缶をリサイクルすることで、ボーキサイトの消費量を減らし、エネルギーの節約や地球資源の保護に貢献できます。
アルミ缶をリサイクルすると、新しいアルミ缶を作るのに必要なエネルギーは、新規にアルミ缶を作るのに必要なエネルギーの約5%しかかかりません。
また、アルミ缶は何度もリサイクルできるので、品質や性能が低下しません。アルミ缶のリサイクルは、CO2の排出量を減らし、温暖化の防止にも効果的です。
1.2. 経済的にお得
アルミ缶は、リサイクルすることでお金に換えることができます。アルミ缶は、金属の中でも高い買取価格がつく素材です。アルミ缶の買取価格は、市場の需給や相場によって変動しますが、1kgあたり50円〜200円ほどです3。350ml缶であれば、約70本分が1kgになります。
アルミ缶を買取に出すことで、ゴミ袋代や処分費用を節約できるだけでなく、収入にもなります。アルミ缶を捨てるのではなく、買取に出すことで、経済的にもお得になります。
2. アルミ缶の処分方法の種類と特徴
アルミ缶を処分するには、以下の3つの方法があります。
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それぞれの方法の特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
2.1. 自治体のごみ収集日に捨てる
自治体のごみ収集日に捨てる方法は、最も一般的な処分方法です。ほとんどの自治体では、スチール缶とアルミ缶の分別は必要ありません。簡単に処分できるメリットがあります。
ただし、朝に出しそびれると、次の収集日まで待たなくてはなりません。また、頻繁に空き缶が出る場合は、ごみ袋代がかさむデメリットもあります。
収集日に出す手順は以下のようになります。
中身を軽くゆすぎ、缶の真ん中をつぶしてから袋に入れます。※自治体によっては、スチール缶とアルミ缶を機械で分別しにくくなるため、つぶさずに出すよう推奨している場合もあります。
地域ごとに決められた缶の収集日当日に、指定された場所に袋を出します。※自治体によっては、専用の回収ボックスやネットに入れるよう指示している場合もあります。
ごみ収集車が回収してくれます。※自治体によっては、缶の回収は別の業者が行う場合もあります。
2.2. スーパーや公共施設の回収ボックスを利用する
スーパーや公共施設の回収ボックスを利用する方法は、自分の都合に合わせて処分できるメリットがあります。また、回収ボックスには、アルミ缶とスチール缶を分ける仕組みがあるので、分別が簡単です。
ただし、回収ボックスに持っていく手間がかかるデメリットもあります。また、回収ボックスが満杯だったり、故障していたりする場合もあります。その場合は、別の回収ボックスを探すか、別の方法で処分する必要があります。
回収ボックスに出す手順は以下のようになります。
中身を軽くゆすぎ、缶の真ん中をつぶします。※回収ボックスによっては、つぶさないで出すよう指示している場合もあります。
アルミ缶とスチール缶を分けて、それぞれの回収ボックスに入れます。※回収ボックスには、磁石でスチール缶を吸い取る仕組みがあるので、アルミ缶とスチール缶を自動的に分別できます。
回収ボックスが満杯でないことを確認して、蓋を閉めます。※回収ボックスが満杯の場合は、他の回収ボックスを探すか、別の方法で処分してください。
2.3. 不用品回収業者(金属リサイクル業者)に買取を依頼する
不用品回収業者に買取を依頼する方法は、自宅まで引き取ってもらえるメリットがあります。また、アルミ缶以外にも、金属や家電などの不用品も一緒に買取してもらえる場合があります。
ただし、買取価格は、業者によって異なります。また、買取条件や手数料も業者によって異なります。そのため、複数の業者に見積もりを取って、比較検討する必要があります。
買取を依頼する手順は以下のようになります。
買取を希望する不用品の種類や量を確認します。
買取を希望する業者に電話やメールで連絡し、見積もりを取ります。※見積もりは、写真や動画で送る場合や、現地で査定する場合があります。
見積もりに納得したら、買取日時や方法を決めます。※買取日時や方法は、業者と相談して決めます。
買取日に業者が自宅に来て、不用品を引き取ってもらいます。※不用品を引き取ってもらうときに、買取金額や手数料などの明細を確認してください。
買取金額を現金や振込で受け取ります。※買取金額の受け取り方法は、業者によって異なります。
3. アルミ缶の買取価格の相場と変動要因
アルミ缶の買取価格は、市場の需給や相場によって変動します。アルミ缶の買取価格の相場は、1kgあたり50円〜200円ほどです。
しかし、この相場はあくまで目安であり、実際の買取価格は、以下のような要因によって変わります。
3.1. アルミ缶の種類や状態
アルミ缶の種類や状態は、買取価格に影響します。一般的に、アルミ缶は、以下のように分類されます。
純アルミ缶:アルミニウムのみで作られた缶で、色が銀色のもの。例えば、缶コーヒーや缶ジュースなど。
アルミ合金缶:アルミニウムに他の金属を混ぜて作られた缶で、色が金色のもの。例えば、缶ビールや缶チューハイなど。
純アルミ缶は、アルミ合金缶よりもアルミニウムの含有量が高いので、買取価格が高くなります。また、アルミ缶の状態も重要です。アルミ缶に汚れや錆びがあると、買取価格が低くなります。
そのため、アルミ缶を買取に出す前には、中身を軽くゆすぎ、乾かしておくと良いでしょう。
3.2. アルミ缶の量や重さ
アルミ缶の量や重さは、買取価格に影響します。一般的に、アルミ缶の買取価格は、1kg単位で決まります。そのため、アルミ缶の量や重さが多いほど、買取価格が高くなります。
しかし、アルミ缶の量や重さが少ないと、買取価格が低くなるだけでなく、買取を断られる場合もあります。そのため、アルミ缶を買取に出すときには、できるだけためておくと良いでしょう。
また、アルミ缶の重さを測るときには、注意が必要です。アルミ缶の重さは、缶の真ん中をつぶすかどうかで変わります。缶の真ん中をつぶすと、空気が抜けて重さが減ります。
そのため、缶の真ん中をつぶさないで測ると、重さが多くなります。しかし、缶の真ん中をつぶさないと、かさばってしまうデメリットもあります。
そのため、アルミ缶の重さを測るときには、缶の真ん中をつぶすかどうかを業者に確認しておくと良いでしょう。
3.3. アルミ缶の買取業者や時期の選び方
アルミ缶の買取価格は、買取業者や時期によっても変わります。一般的に、アルミ缶の買取価格は、以下のような傾向があります。
買取業者は、地域や規模によって買取価格が異なります。大手の買取業者は、安定した買取価格を提示することが多いですが、小規模な買取業者は、競争力を高めるために高い買取価格を提示することがあります。
買取業者を選ぶときには、複数の業者に見積もりを取って、買取価格や条件を比較検討しましょう。
実際に1年分の空き缶を金属リサイクル業者に持ち込んで買取してもらった!
実際に1年分のアルミ缶を金属リサイクル業者に持ち込んだら、どのくらいの価格で買取してくれるのか?検証してみましたので、この記事で共有していきたいと思います。
僕が金属リサイクル業者に持ち込んだアルミ缶の量は、上の画像の通りです。
アルミ缶×7袋とスチール缶×1袋の合計8袋を金属リサイクル業者に持ち込みました。
軽トラックがある場合は便利ですが、我が家には軽トラックがないので自家用車に満載していきました(笑)
空き缶の買取金額に驚き!
気になる買取結果は以下の通りです。
アルミ缶は17.0kgで㎏あたりの単価が161.00円、合計で2,849円、さらにスチール缶は3.0kgで㎏あたりの単価が37.50円で合計が112円でした。
アルミ缶とスチール缶の買取金額の合計が2,849円で消費税を加えて3,133円という結果でした!
多いと感じる方、少ないと感じる方、それぞれいらっしゃると思いますが、僕自身捨てるはずだったゴミが3,133円になったことは非常にうれしく思います。
保管場所などの関係から、すべての方がアルミ缶を大量に買取してもらえるわけではないと思いますが、可能な方はアルミ缶を集めておいて金属リサイクル業者に買取してもらうのもありだと思いますよ!